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「下げ渋るものの、25日線に意味はなし」

 本日の日経平均は106.77円安の17383.42円で取引を終了した。前日の米国株式相場の上昇を受けて買い先行の展開が期待されたが、寄り付き前の外資系証券の注文状況が売り越しに転じるなど、需給への警戒感が強まる状況。日経平均先物は売り先行となった。その後は今晩の米FOMC、米GDPに対する警戒感などから、下落幅が拡大する展開。日興コーデの不正会計問題も上値の重しとなり、主力銘柄に下落するものが目立った。業種別東証株価指数では倉庫運輸関連、パルプ・紙などが下落。鉱業、石油石炭製品などが上昇となった。
 本日の東京株式相場は高値警戒感による売りや、日興コーデの上場廃止懸念、米ビッグイベントに対する警戒感などから大幅安となる場面があった。短期的にはチャート上にダブルトップを形成。ネックラインを割り込んでおり、天井到達感の強いチャート形状となっている。日興コーデはストップ安売り気配。差し引き4000万株以上の売り物を残しており、投資家心理を冷やす要因となった。また、今晩米国ではFOMCの結果発表やその後の声明文の発表を控えおり、より警戒感が高まりやすい状況。リスク回避の面から一旦ポジションを整理する動きが広がった。
 ただ、日経平均の終値ベースではローソク足で下ひげが出現しており、25日移動平均線が下値支持線として意識されている。一時的に下落幅が拡大したことで、押し目買いの動きが優勢となったようだ。今後このラインで下げ止まり、中長期的な上昇相場が継続するのかが焦点。明日以降の値動きに注目したいところだ。
 外国為替市場では円相場がやや円高にシフトしている。2/9、2/10のG7で「円高圧力がかかる」との見方が浮上しており、円キャリートレードの急速な巻き戻しに対する警戒感が高まっている。輸出関連株にとっては強い懸念材料であり、相場全体を押し下げる要因になりかねない。米FOMC、その後の声明文、さらには米GDPにサプライズがなくても、週末の米雇用統計、G7に対する警戒感から相場の戻りは限定的となりそうだ。東京株式相場の一連の上昇相場は終了。目先は下値を試すものと思われる。
 昔あるテレビ番組で見たのだが、「火事になったとき、人間は他の大勢と同じ行動を取る場合が多い」という。たとえば煙が室内に入ってきても、他の人間が全く微動だにしなかった場合には、当の本人も全く動かないというのだ。さらに消防車のサイレンが聞こえても、他の人間が動かなかったら、その本人も動かないというものであった。
 今日は運良く25日移動平均線で下げ止まった。しかし、こんな一本の線に何の意味があるのだろう。みんなが「下げ止まったから大丈夫、大丈夫」と励ましあったところで、需給的には何の意味もないのである。もし助かりたいのであれば、他の人が逃げなくても自分だけは逃げたほうが良い。自分の命は自分で守るしかないのだ。
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