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米経済、成長率1%割れ? 貿易赤字拡大、それでもインフレ懸念

 米景気の行方が混沌(こんとん)としている。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を見極めようとする雰囲気が強まるなか、10日は米成長率の押し下げにつながる経済指標が発表された。一方で、労働市場には底堅さが見られるほか、インフレ上昇圧力も確認されており、米景気の先行き不透明感は増すばかりだ。
 米商務省が発表した3月の米貿易赤字は前月比10.4%増の638億ドルとなり、昨年9月以来6カ月ぶりの赤字幅を記録した。赤字額は市場予想(600億ドル)を上回った。原油の輸入が増えたことが主因という。同指標を受け、速報値時点で4年ぶりの低成長となった1―3月期の実質国内総生産(GDP)の伸び率(前期比年率1.3%)を下方修正する金融機関が相次いだ。
 ベアー・スターンズは実質成長率予想を0.75%に修正した。モルガンスタンレーは0.9%予想、ゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカなどは1%を下回る可能性があると指摘した。1―3月期成長率が1%割れとなれば2002年10―12月期の確報値(0.2%)以来の低水準となる。景気の先行き不安から米株式相場が下落、ダウ工業株30種平均は前日比147ドル安と、下げ幅は3月13日以来の大きさを記録した。
 一方、週間の新規失業保険申請件数は市場予想に反して大幅減。4月の雇用統計は市場予想を下回ったが、最近の失業保険申請件数が減少傾向にあり、5月以降の雇用回復を期待する声がある。貿易赤字の拡大も、先行きに向けた明るい兆しと解釈する見方もある。原油以外の輸入も拡大していたためで、市場では「企業が生産拡大に動く兆候かもしれない」(調査会社グローバル・インサイト)との指摘があった。
 こうしたなか、米連邦準備理事会(FRB)が最も警戒するインフレ指標については悪いニュースが出た。4月の輸入物価指数が前月比1.3%上昇と市場予想(0.9%上昇)を上回ったのだ。ドル安が輸入価格を押し上げたという。FRBはインフレ上昇リスクの一因としてドル安を懸念しているとの指摘が聞かれるが、同指標はそれを裏付けた形だ。FRBが利下げにも利上げにも動く構えをみせるなか、米景気への解釈が日々揺れる状況は変わりそうになく、景気と物価指標とのにらめっこは長期化しそうな気配になってきた。
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