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「下落エネルギーを蓄積、下放れの準備が整う」

 本日の日経平均は28.76円安の17400.41円で取引を終了した。米国株式相場の上昇を好感して買い先行が予想されたものの、寄り付き前に発表された鉱工業生産指数が市場予想を下回る展開。売り先行のスタートとなった。その後は一旦押し目買いの動きが優勢となり、一時前日比プラス圏へ。しかし、買い一巡後は再び売りが優勢となった。日経平均のローソク足では上ひげが出現。上値の重さが目立っている。業種別東証株価指数で海運業、証券商品先物、卸売業などが上昇。空運業、陸運業、鉄鋼などが下落となった。
 本日の東京株式相場は荒い値動きとなった。鉱工業生産指数の下ブレを受けて先物主導で売り先行のスタート。しかし、その後は押し目買いが優勢となり、一旦上値を試す展開となった。ただ、買い一巡後は重要イベントを控えていることから、買い見送りムードが優勢。大型連休を控えていることもあり、積極的に上値を買い進む投資家は少なかった。
 本日は取引終了後に日銀展望リポートの発表、福井日銀総裁の会見が予定されている。日銀は全会一致で金融政策の現状維持を決定したが、リポート、会見などで今後の日銀の姿勢が明確になると思われる。大まかな市場コンセンサスでは「参院選前の利上げはない」との見方が有力であるが、一部市場関係者からは「参院選前もあり得る」との声も聞こえる。もし、早期利上げ観測が高まる状況になれば、円キャリートレードの巻き戻しが起こる公算が大きい。今晩の米GDP次第ではあるが、円相場が急上昇すれば、少なからず株式相場に悪影響を及ぼすであろう。ゴールデンウィーク中は国内市場が休場でも海外市場は取引をしており、東京市場は海外市場に大きく左右される展開となりそう。今日の引け味から考えれば、そのバイアスは「下方向」に掛かりやすいと言えそうだ。
 日経平均のローソク足では、長い上ひげが出現した。17700円付近の「ファンダメンタルズの壁」を意識させるものであり、「軸」が下向きである公算は大きい。本日の出来高増加でその下落エネルギーを蓄積した感じとなっており、週明けにも「下放れ」になるとみられる。需給の悪循環が本格化する可能性があり、決して買える状況にはない。クレディスイスの売り攻勢も、その下落の予兆であると考えたい。
 東京株式市場で「モーゼの奇跡」は起こらない。今、陸地に見えるその道は紛れもなく海であり、傍からみれば「入水自殺」にしか見えないのである。先に進むにつれて徐々に水嵩が増しており、今、腰の辺りまで浸かっている。「冷たくないですか?」と声も掛けても、「冷たいわけないだろう。ここは陸地なんだから・・・。」と能天気な答えが返ってくる。思い込みとは怖いものである。 
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