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米銀行大手ワコビア、ウェルズ・ファーゴが1.6兆円で買収

ワコビア銀行 米大手銀ウェルズ・ファーゴは3日、経営危機に陥っていた米大手銀ワコビアを株式交換を用いて151億ドル(約1兆6000億円)で買収すると発表した。ワコビアは政府が一定額以上の損失を補てんする条件で米大手銀シティグループへの銀行業売却を決めていたが、これを撤回。全社買収を提案し、政府支援なしで条件の良いウェルズの提案を受け入れることに決めた。
 総資産規模1兆4210億ドル(約150兆円)、店舗数約一万の巨大金融機関が誕生する。預金量ではシティなどに匹敵する規模となる。ワコビア株1株に対して、ウェルズ株0.1991株を割り当てる。また、ウェルズはワコビアが抱える不良資産の切り離しや政府支援を求めない。
 ウェルズはワコビアの買収に伴って、貸倒引当金の追加計上や統合コストなど百億ドルの損失・費用が発生するとみている。自己資本比率を維持するために、今回の買収に合わせて普通株を中心に200億ドルの増資を計画している。
 ワコビアは9月29日に、シティグループに対して預金を含めた銀行業を売却すると発表したばかり。だが、同売却案では売却額が21億ドルにとどまる。法人向け融資の一部、資産運用、証券部門などは売却対象に入っておらず、企業価値の減損を嫌気されてワコビアの株価はその後2-3ドル程度に急落していた。
 同行は信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)を積極的に手掛けたため、財務内容が悪化していた。
 一方、シティグループは3日、「ワコビアがウェルズ・ファーゴと(統合で)合意したのは独占交渉を定めた当初取り決めに違反する。ワコビアとウェルズ・ファーゴには(統合の)作業を取りやめるように要請した」と発表した。訴訟を含めた対抗措置を打ち出す可能性が出てきた。

 <ウェルズ・ファーゴ>米サンフランシスコを本部とする大手銀行。1852年ニューヨークで創業し、総資産6090億ドル。従業員数は16万人。カリフォルニアなど米西海岸地域や中西部を基盤とし、約6000の営業店舗を持つ。2003年に米銀パシフィック・ノースウエストを買収し、リテール部門を強化。信用力が高い個人を主要顧客にするなど堅実経営で知られ、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が株式を取得している。
 <ワコビア>米銀行4位で、破綻した貯蓄金融機関(S&L)最大手ワシントン・ミューチュアルと並ぶ住宅ローン大手として知られる。ファースト・ユニオンが2001年に1879年創業の旧ワコビアを買収して現在のワコビアとなった。総資産は8124億ドルで、従業員は12万人。本店はノースカロライナ州シャーロット。米東海岸を中心に約4800の営業店舗を展開している。住宅ローンや証券などの子会社がある。
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