Home > 世界金融危機 > 高金利通貨、金利差狙いが「逆ざや」に 個人にドル市場混乱の余波

高金利通貨、金利差狙いが「逆ざや」に 個人にドル市場混乱の余波

 外国為替証拠金取引(FX取引)で低金利通貨を売って高金利通貨を買っている場合の金利差収入(スワップ金利)がプラス(受け取り)ではなくマイナス(支払い)になる「異常事態」が発生している。米大手証券の破綻を機にドル資金の調達コストが上昇していることが背景にある。円を売ってユーロを買っている場合、スワップ金利を支払う「逆ざや」となりかねず、個人投資家の高金利通貨買いの持ち高解消で円の上昇が進む可能性もある。
 スワップ金利は基本的には2通貨国の金利差で決まる。円を売ってユーロを買うと、日欧の金利差を調整したスワップ金利を利益として毎日受け取る仕組みだ。しかし、米リーマン破綻後の市場混乱のあおりで、円を売ってユーロを買うと反対にスワップ金利を支払わなければならない日が発生。東京金融取引所の外国為替証拠金取引(くりっく365)の日報によると、1万ユーロの買い建てで9月26日に10円、30日に289円、10月1日に185円のスワップ金利を支払うケースがあり、英ポンドやスイスフランでも支払う日が生じている。
 日欧の政策金利の差は3.75%と日米の差(1.50%)を上回っているにもかかわらず、円売り・ユーロ買いでスワップ金利がマイナスになるのはなぜか。円を売ってユーロを買う際、いったん円を売ってドルを買い、そのドルを売ってユーロを買う必要がある。信用不安が根強い銀行間取引市場ではドル金利が上昇し、ユーロとドルに金利差逆転現象が発生、円売り・ユーロ買いでもマイナスになる日があるというわけだ。ある外為証拠金取引会社では米ドル売り・豪ドル買いでもスワップ金利の支払いが生じた。外為証拠金取引会社が投資家に提示するスワップ金利は取引先の銀行が提示する値が元になっており、各社まちまち。銀行のドル調達力次第でスワップ金利が異なってくる面もあるようだ。
 高金利通貨買いでスワップ金利がマイナスになることは「本来あり得ない事態で、足もとの金融市場がいかに異常かを示している」(三菱UFJ信託銀行の井上英明氏)。金融市場の混乱が続くようなら「外貨預金感覚で運用していた個人投資家から投げ売りが出かねない」(UBS銀行の北條雄一氏)との指摘も聞かれる。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁の2日の発言で欧州圏の早期利下げ観測も台頭しており、ユーロ買いへの逆風はやみそうにない。
  • はてなブックマーク
  • Twitter
  • Facebook

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://nikkei225kuroiwa.blog.fc2.com/tb.php/2547-47c0d49b
Listed below are links to weblogs that reference
高金利通貨、金利差狙いが「逆ざや」に 個人にドル市場混乱の余波 from 株式市場と経済ニュース

Home > 世界金融危機 > 高金利通貨、金利差狙いが「逆ざや」に 個人にドル市場混乱の余波

リンク

管理者ページ

スポンサードリンク
証券口座開設
ブログランキング
  • にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報
  • 人気ブログランキング
カウンター

この日記のはてなブックマーク数

↑ページの先頭へ