Home > サブプライムローン問題 > サブプライムショックから1年 伏線は2006年半ばから

サブプライムショックから1年 伏線は2006年半ばから

 仏銀最大手BNPパリバが昨年8月9日に傘下の3つのファンドを凍結したことをきっかけに、米国発のサブプライム問題は世界の金融市場に飛び火した。実はその伏線は約1年前から張られていた。
 過去数年間にわたって上昇してきた米住宅価格は2006年半ばから下落に転じた。高利のサブプライムローンは焦げ付きが急増し、同年12月には住宅ローン会社オウニット・モーゲージ・ソリューションズが連邦破産法の適用を申請。07年3月にはサブプライムローン大手のニュー・センチュリー・ファイナンシャルも破綻した。
ダウ平均とサブプライム問題 サブプライムローンを組み込んだ証券化商品の価格も07年の春先から急落。米証券大手ベアー・スターンズの傘下ヘッジファンドがサブプライム関連の運用で多額の損失を被り、最後は破綻に追い込まれた。このころからサブプライム問題が金融市場を揺さぶり始める。
 サブプライム関連の金融商品は比較的高利回りで、欧州の金融機関も多く購入していた。この意味で「すでに海を渡っていた」サブプライム問題が表面化したのが07年8月だった。
 独中堅IKB産業銀行の巨額損失公表などで欧州の金融市場にも疑心暗鬼が広がり、「パリバ・ショック」後には欧州中央銀行(ECB)が巨額の緊急資金供給を実施した。しかし、株価が急落するなどその後も世界の金融市場は揺らいだ。英中堅銀ノーザン・ロックは事実上破綻し、米銀は相次ぎ損失を計上した。日本の主要金融機関も1兆円超のサブプライム関連損失を被った。
 サブプライムローンの焦げ付き増は金融機関の損失を加速度的に拡大させ、貸し渋りが消費から設備投資まで広範な経済活動を阻害し始めた。
 影響は世界経済にも広がった。金融危機と景気失速を避けるためにFRBは大幅な利下げを続けたが、あふれたマネーが原油、穀物など商品相場に流入し、世界的な資源高を誘発。原油価格は一時1バレル150ドル近くへと昨年平均の72ドルから急伸、アジアでは“米騒動”まで起きた。
 世界的なインフレ圧力の高まりと最大の消費国である米国の減速で、世界は物価上昇と景気減速が同時進行する「スタグフレーション」の様相。国連は今年の世界経済の成長率は1.8%にとどまると予測する。
  • はてなブックマーク
  • Twitter
  • Facebook

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://nikkei225kuroiwa.blog.fc2.com/tb.php/2379-73f21529
Listed below are links to weblogs that reference
サブプライムショックから1年 伏線は2006年半ばから from 株式市場と経済ニュース

Home > サブプライムローン問題 > サブプライムショックから1年 伏線は2006年半ばから

リンク

管理者ページ

スポンサードリンク
証券口座開設
ブログランキング
  • にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報
  • 人気ブログランキング
カウンター

この日記のはてなブックマーク数

↑ページの先頭へ