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「買い一巡後は伸び悩む、決定会合控え・・・」

 本日の日経平均は64.44円高の17940.09円で取引を終了した。朝方は先週末の米国株式相場に方向感が乏しかったことからもみ合い相場からのスタートとなったが、前場の早い段階で買いが優勢となる展開。業界再編、M&A期待などを背景に、小売株中心に上値を試す展開となった。また、鉄鋼株が軒並み高となっており、相場をリードする展開。日経平均は昨年来高値を更新しており、先高観の強いチャート形状となった。業種別東証株価指数では鉄鋼、機械、非鉄金属などが上昇。ゴム製品、電気・ガス業、空運業などが下落となった。
 本日は全体的に上値の重い展開となった。前場中の上げ幅を持続できずに、大引けにかけては上昇幅を縮小させる展開。明日から2日間の予定で開催される日銀金融政策決定会合を見極めたいとの見方が強まり、投資家の見送りムードが強まった。しかし、全般的に先高観の強い状態が続いており、物色は個別銘柄中心へ。小売株や鉄鋼株などが活況となっており、相場を支える要因となった。
 日経平均は5日移動平均線が下値支持線となり、昨年来高値を更新した。大引けにかけてやや伸び悩む形となったが、総じて先高観の強いチャート形状。上値余地を残す格好となっており、目先は上値追いの展開が期待できそうだ。チャート上方は出来高が少ない“真空地帯”であり、上昇スピードが加速しやすくなっている。「意外高」が可能な状況であり、安易な弱気姿勢はとらないほうが良さそうだ。
 明日から開催される金融政策決定会合で、日銀は再利上げを決定する公算は大きいとみる。市場予想は五分五分だが、日銀の金利正常化に対する熱い思い、欧州各国からの円安是正圧力、参院選に向けての政府・与党との関係などを考慮すると、今週中に金利を引き上げる可能性は高いと思われる。市場が五分五分で織り込んでいるのであれば、これは市場にとってネガティブサプライズ。しかし、投資家が売りで反応するのは一時的であると思われ、「円の先高観=国内への資金流入」という連想が働けば、内需関連、含み資産関連などの上昇要因となろう。
 競馬の世界では、馬が他の物に気を取られないように「遮眼革(しゃがんかく)」という道具を使う。この道具をつけると前方に集中することができ、馬の能力が発揮されるという。そのほか、下方の視野をふさぐ「シャドーロール」、物音が聞こえないようにする「メンコ」などもあり、よりレースに集中できるという。
 投資家は今こそ、馬のように「遮眼革、シャドーロール、メンコ」を一式で、装着すべきである。「株価は高いよ。いつ下落するか分からないよ」といった外野の声を一気に遮断し、盲目的に前進するためだ。他馬がぶつかってきても、気にとめてはいけない。内ラチに接触してでも、強引に前に出るしかないのだ。それは某コラムが「売り」と叫んでも買い進むことでもあるのだ。
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