Home > 株式市場ニュース > 米緊急利下げ、株安歯止め政府と連携、景気対策を後押し

米緊急利下げ、株安歯止め政府と連携、景気対策を後押し

 米連邦準備理事会(FRB)が今月末の定例の連邦公開市場委員会(FOMC)を待たず緊急利下げに踏み切った。景気に関する厳しい認識を表明、減税を柱とする景気対策を公表したブッシュ大統領とも連動して株安の連鎖に歯止めをかけ、景気の底割れ回避を狙う。ただ、一国の財政・金融政策には限界論もあり、今後の市場の動向次第では、先進国や新興国との政策協調も焦点の一つに浮上しそうだ。
 FRBによると、0.75%の緊急利下げを決めたのは米国が祝日の21日夕。バーナンキFRB議長が臨時のFOMCを招集した。
 FRBは緊急利下げの声明で、説明の冒頭に「経済見通しの悪化と下振れリスクの増大」に言及した。市場の混乱に歯止めがかからなければ追加策を促す声が増すのを承知で、米国は財政、金融両面の賭けに出たと言える。ブッシュ政権は週明けから千五百億ドルの景気対策の最終決定に向け議会との協議を急ぐ。
 だが「0.75%」の下げ幅で意外感を与えるのは難しそうだ。市場ではFOMCを前に0.75%を予想する声も広がりつつあった。1%以上の利下げに踏み込めないところに、景気の深刻度や市場の先行きをみるFRBの迷いが浮かぶ。政府の対策にも規模の不足や議会との調整に時間がかかることへの懸念が目立つ。
 一方、米国では信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の急所として「モノライン」と呼ばれる金融保証専門の保険会社の経営不安が急浮上している。モノラインが破綻すれば、保証先を失ったサブプライム関連の証券化商品の価値がさらに急落、証券化商品を保有する金融機関の損失拡大に連鎖するからだ。
 雇用や消費など伝統的な経済指標の弱さに加え、モノラインやサブプライムといった新語が飛び交う金融の機能不全が折り重なっているところに今回の危機の深刻さがある。FRBは昨夏から段階的な利下げや、資金供給を進めたが、不安は世界の金融市場に飛び火し、株安が広がった。米政策当局にはサブプライム問題の火元である米国の消火活動だけでは収まりきらない影響の広がりに焦りも出てきている。
 2月9日には東京で七カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開かれ、サブプライム問題を発端にした新種の危機への処方せんを話し合う。米国の説明に加えて、首脳級で危機感を共有する欧州勢や議長役の日本、さらには市場への影響力を急速に増す新興国の出方にも注目が集まる。

FOMC声明要旨>
 米経済の見通しが悪化し、景気下振れのリスクが高まったため、米連邦公開市場委員会(FOMC)は今回の行動に踏み切った。短期金融市場の緊張はやや緩和したものの、金融市場の状態は幅広く悪化してきた。企業や家計の一部に対する融資も厳しくなった。最近の経済指標は住宅市場の一段の低迷と労働市場のある程度の減速を示している。
 今後数四半期にわたり、物価上昇率は低下するだろう。しかし、物価の動向を注意深く監視し続ける必要がある。
 景気下振れのリスクがまだかなり残っている。金融市場の動向などが米経済の見通しに与える影響を見極め、これらのリスクを軽減するために必要に応じて迅速に行動する。
 決定は賛成多数。反対票を投じたのはセントルイス連銀のプール総裁で、来週の会合の前に決定する環境にはないと考えたのが反対理由だ。ミシキンFRB理事は欠席した。
  • はてなブックマーク
  • Twitter
  • Facebook

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://nikkei225kuroiwa.blog.fc2.com/tb.php/1666-756a1b46
Listed below are links to weblogs that reference
米緊急利下げ、株安歯止め政府と連携、景気対策を後押し from 株式市場と経済ニュース

Home > 株式市場ニュース > 米緊急利下げ、株安歯止め政府と連携、景気対策を後押し

リンク

管理者ページ

スポンサードリンク
証券口座開設
ブログランキング
  • にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報
  • 人気ブログランキング
カウンター

この日記のはてなブックマーク数

↑ページの先頭へ