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「株を知る前に己を知れ!」

 本日の日経平均は150.78円高の17106.09円で取引を終了した。朝方はシカゴ日経平均先物にサヤ寄せする動きからスタートし、徐々に上昇幅を拡大させる動き。昨日の急落の反動もあり、大引けにかけて強含む動きとなった。昨日下落した金融株も総じて堅調推移。市場には買い安心感が広がり、幅広い銘柄に買い注文が入った。業種別東証株価指数ではガラス土石製品、その他金融業など多くのセクターが上昇、保険業、パルプ・紙など8業種が下落となった。
 本日の東京株式相場は大幅反発となった。米国でハイテク株が堅調に推移したほか、インド株の上昇が投資家に買い安心感を与える形。上海総合指数は急落したもののアジア株全般が堅調に推移したことで、投資家の物色意欲が強まった。また、新興市場銘柄が一斉高しており、個人投資家の投資マインドも改善。昨日の急落に対する突っ込み警戒感もあり、全体相場は後場に入ってから上昇幅を拡大させた。
 日経平均の日足チャートでは上影陽線が出現。高値圏ではやや戻りの鈍さが目立ったものの、総じてリバウンドムードが高まる形となっている。前日の出来高を伴った長い下ひげの影響もあり、自律反発狙いの買いも。目先は上方に空いている窓(17283.05円-17292.13円)が目標となり、あと200 円程度の上昇余地が残されているようだ。ポジションは買い継続とし、残りの値幅もしっかりと獲得したいと考える。
 ただ、週末にはG7を控えており、目先は上値が重くなりそう。米住宅市場の減速に伴う景気後退懸念も払拭できず、積極的に上値を買い進める状況にもない。国内では消費税引き上げ論議が台頭しており、投資家心理に重くのしかかっている。証券優遇税制の廃止の可能性も残されており、日経平均の上昇余地は限定的であろう。基本的にはアヤ戻しの域を出ず、いつでも売り転換できる準備はしておくべきだ。
 「窓・壁理論」の考え方によれば、昨日の下ひげが高いところで、上方の窓が低いところとなる。株価は高いところから低いところに移動する習性があり、上方の窓まで上昇することがセオリーであると思われる。しかし、軸が下向きだった場合には、上方の窓を埋める前に、株価が下落してしまう。そのような意味で軸の傾きを推定するのに絶好のシチュエーションであり、明日の動きには注目したい。

 「株式投資における利益は、投資家心理の対極にある」――また言い換えるなら、「株式投資における利益は、金銭欲の対極にもある」と言って良いだろう。「儲けたい、損したくない」という気持ちが損をさせているということである。なぜそうなってしまうのか。昨日の下落局面は良い教材となったはずだ。普段インド株なんて見ていない人がSENSEX指数の急落を見て、慌てふためく。「世界同時株安になるのではないか」と・・・。だから、恐ろしくなって安売りしてしまうのだ。また、こう考えた人もいるだろう。「世界同時株安になるのなら、カラ売りで儲けてやろう」と・・・。すごく欲の皮が突っ張った人である。人の不幸を尻目に、一人だけ稼ごうと考えているのだ。しかし、投資の神様はそんな人間の浅はかな行動をよ~く見ている。「こいつら強欲な野郎だな。よし損をさせてやれ!」と・・・。
 要するに投資家が儲けるためにはまず、「儲けたい、損したくない」という欲を捨てなければならない。だって、利益というのはその対極にあるのだから・・・。では実際問題としてその欲を捨てるにはどうしたら良いか・・・。それは株式に対する感情を持たなければよいのだ。「上がりそう」とか「下がりそう」とか、「何かこの銘柄、嫌な感じがする」とか、「この銘柄で一発儲けてやろう」とか、そういった感情を抱かなければいいのだ。「でも、そんなこと言っても、株価が上がってくるとつい・・・」なんて、当初の決意を簡単に覆してしまう人は多いはず。あたかも番犬が泥棒に餌を貰って、「ワンワンワン」と喜んでいるように・・・。
 断言しよう。そのような投資家は一生大成しない。「高値掴みの安値売りで、骨折り損のくたびれ儲け」になるだけだ。相場の動きに一喜一憂し、儲かっただの損しただの騒ぐのは極めてナンセンス。でも人間というのは非常に弱いもの。低きに流れるは当たり前であり、ほとんど多くの人が前出のパターンに当てはまってしまうのだ。
 だけどそのように精神的に弱い人でも、簡単に「無機的な感情」を獲得することができる。その方法とは、「テクニカル指標」を重視することだ。どんなにヘタクソな相場勘を持っていようとも、テクニカル指標さえ友達にしてしまえば、鬼に金棒なのである。しかし、その使い方を間違えば、たちまち「猫に小判」「豚に真珠」になってしまう。正しい使い方を身につけてからでないと無意味であり、その土台となる「強靭な精神力」を確立することが必要不可欠なのだ。
 「株を知る前に己を知れ!」――これは弱小投資家に贈る最後のレクイエムである。
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