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「一転して売り優勢、NYダウに天井のシグナル?」

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株30種平均は63.57ドル安の14015.12ドル、ナスダック総合指数は39.41ポイント安の 2772.20ポイントとなった。朝方はウォルマートの業績見通し引き上げや経済指標の上ブレなどを好感して買い先行となったが、午後に入ってからハイテク株を中心に利食い売りが優勢。JPモルガンが中国検索最大手バイドゥの売上げ見通しを引き下げたことが嫌気され、株価指数は一気に調整色を強めた。また、欧州中央銀行の高官が利上げに積極的な発言をしたことも、株価下落に拍車をかけた。シカゴ日経平均先物(CME)は17400円。大証終値(通常取引)と比べて130円安の水準で取引を終了している。従って本日の東京株式相場は米国株式相場の下落を嫌気して売り先行の展開を想定。昨日の急上昇に対する反動が出ると思われる。
 昨日の東京株式相場はムーディーズの日本国債格上げなどをきっかけに、売り方の買い戻しが優勢。後場に入ってから急伸しており、一気に上昇幅を拡大させた。オプションSQの前日とあって、損失回避の先物買いも強まる動き。弱気派が踏み上げられる形となっており、チャート上の節目も突破した。
 しかし、本日の株式相場は昨日の楽観的なムードから一変。利食い売りが優勢となりそうだ。オプションSQ通過後は買い安心感が台頭し、若干上値トライすると思われるが、今晩米国では小売売上高や卸売物価指数の発表を控えている。週末要因も重なり、警戒感・様子見ムードの強い状態になると思われ、下げ渋る動きは限定的であろう。
 一方、NYダウの日足チャートに、天井を示唆する形が出現した。出来高を伴った長い上ひげであり、一連の上昇相場の終焉を表している可能性がある。もともと米国株式相場の上昇は、投資家の利下げ期待が主な要因となっている。先日の緊急利下げや大規模資金供給によって、市場に出回る資金量が増加。結果的にその資金が株式市場、商品市場などに流れ、相場を押し上げたというわけだ。ただ、これは明らかに通貨膨張要因によるインフレであり、株価、商品などの実質価値には変化がない。FRBはいずれこのインフレを抑えるために利上げせざるを得なくなり、投資家の失望売りを誘発させることになるだろう。今一番恐いのは、米国株式市場で、利下げ期待が後退し、利上げ観測が強まること。景気減速(利下げ期待)とインフレ加速(利上げ期待)とのパワーバランスが後者へとシフトしたときがそのタイミングであり、株価は急落という形でネガティブな反応を示すであろう。その前兆が昨日の「上ひげ」であり、今後の値動きには十分に注意したい。日本株のポジションは売り継続とし、今晩の米国株式相場の反応を見たいと考える。
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