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「一旦売りポジション、下方の窓を埋めるか?」

 昨日の米国株式相場は続落。ダウ工業株30種平均は79.26ドル安の13968.05ドル、ナスダック総合指数は17.68ポイント安の 2729.43ポイントとなった。証券会社が半導体関連銘柄の投資判断を引き下げたことから、ハイテク株全般に売りが波及。株価指数を押し下げる要因となった。ドイツ銀行の巨額損失発表に関しては、純利益ベースで増益を確保したことで逆に悪材料出尽くし感に。市場への影響は限定的であった。シカゴ日経平均先物(CME)は17135円。大証終値(通常取引)と比べて65円安の水準で取引を終了している。従って本日の日経平均は米国株式相場の下落を嫌気して売り先行の展開を想定。下値を試すものと思われる。
 昨日の東京株式相場は後場に入って上昇幅を拡大させた。サブプライムローン問題による信用収縮懸念が後退したほか、米シティによる日興コーデ完全子会社化報道でM&A期待が再燃。全体相場を押し上げる要因となった。また、新興市場銘柄が連日の上昇となっており、個人投資家のリスク許容度も急速に回復。物色意欲の強い相場展開となった。
 しかし、日経平均の日足チャートでは上方の窓を完全に埋めたことから目標達成感の強いチャート形状。短期的な上値の限界値に達しており、戻り売り局面に差し掛かったと言えよう。上方は出来高が少ない価格帯が広がっており、株価がオーバーシュートしやすいが、短期的な過熱感から一旦下押しする可能性がある。下方の窓(16899.84円―16986.38円)までの下落リスクがあり、最大で300円程度の下落余地があると言えそうだ。
 本日の東京株式相場は米国株式相場の下落から下値を試す形から始まりそうだ。しかし、下方の窓に一時的にでも到達すれば、買い安心感から押し目買いが入りそう。円相場は1ドル=116円台に下落しており、輸出関連株にとっては追い風。テクニカル的な過熱感さえ解消すれば、その後は再度上値を試す展開になるだろう。寄り付き時点で売りポジションに転換するものの、比較的早い段階で再び買い転換できると思われる。
 ただ、一連の上昇相場に対して、決して楽観的になってはいけない。昨日香港株などのアジア株が急落しており中国株のバブル崩壊懸念を匂わせているほか、欧米銀行のサブプライムローン絡みの巨額損失が追加的に発生する可能性。やや長期の視点にはなるが、ドルペッグ制を採用している中東各国のドル離れ懸念などがあり、リスク要因は数え切れない。チャート形状のみを頼りにした強気スタンスはすこぶる危険であり、ポジションチェンジをうまく絡めて、急落の巻き添えを回避すべきであると考える。本日は寄り付きで一旦売りポジション。下方の窓を埋めるかどうかが最大の焦点となる。
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