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「売り先行か、日銀短観に注目」

 先週末の米国株式相場は小幅反落。ダウ工業株30種平均は17.31ドル安の13895.63ドル、ナスダック総合指数は8.09ポイント安の 2701.50ポイントとなった。両指数ともに7月につけた過去最高値に接近しており、高値警戒感が強い状況。四半期末の週末ということもあり、全般的に買い手控えムードが強かった。また、シカゴ日経平均先物(CME)は16765円。大証終値(通常取引)と比べて65円安の水準で取引を終了している。従って本日の東京株式相場米国株式相場の下落を嫌気して売り先行の展開を想定。先週末に引き続き上値の重い値動きを強いられると思われる。
 外国為替市場では円相場が1ドル=114円台に上昇。輸出関連株には見送りムードが強まり、相場全体の上値を抑える要因となりそうだ。また、 IHIの大幅な下方修正も、関連セクターの警戒売りを誘うことになりそう。エネルギー・プラント関連銘柄の下落が予想され、このことも相場に悪影響を及ぼしそうだ。
 ただ、このように悪材料が多い状況下でも、寄り付き前に発表される日銀短観が本日の相場を大きく左右すると思われる。日銀短観は全国企業へのアンケート調査であり、速報性が高く、四半期ベースでの企業マインドを測る重要な経済指標と考えられている。事前の市場予想は大企業製造業の業況判断DI がプラス22。この数値を上回るか下回るかによって投資家心理が大きく左右。今後の株価の方向性を決定づけることになりそうだ。
 そのような意味で本日は、米国株式相場の下落、円相場の上昇などの悪材料が多いなかでも、実は「日銀短観次第」といった側面が強いと思われる。予想数値以上の結果となれば「企業マインドは良好」と判断され、株価を押し上げる要因となろう。日経平均も下方に5日移動平均線などが位置しており、心理的なサポートラインとして意識されそうだ。今回の上昇相場の目標値はあくまでも上方に空いている窓(16948.96円-17148.95円)であり、もし下げ渋る展開となれば、この上方の窓まで一気に切り返す展開もありうる。要するに「押し目買いポイント」ということである。
 しかし、日銀短観が下ブレし、市場が嫌気売りを出したときは要注意と言えよう。日経平均の日足チャートで窓を空けて下落し、下方の窓(16457.72円-16551.84円)を一気に目指す展開が予想されるからだ。そして終値ベースで寄り付き時に空けた窓を埋められなかった場合には、一連の上昇相場は終了。再び強い下落波動に突入すると考えたい。週末にグリーンスパン前議長が指摘していたように、米住宅価格の下落が実体経済に与える影響はこれからが本番である。欧米金融機関の追加的な損失の表面化も懸念される状況であり、再び世界同時株安が起こる可能性は否定できない。さらには米経済の減速で継続的な利下げとなれば、ドル安が一段と進行することになる。対円ベースでのドル安も加速することになり、国内輸出企業にとっては大きな打撃となりそうだ。チャートが売りを示したときには、即座にポジションを売り転換。常日頃からその準備を怠ってはいけないと考える。現時点では買いポジションを継続としながらも、チャートの形状をよく見て判断し、危機的な下落を回避できるような投資行動を取りたいと考える。楽観は禁物ということだ。
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