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米金融機関の大口融資、不良債権残高再び拡大

 米金融機関の大口融資で不良債権が再び増えている。米連邦準備理事会(FRB)が四―六月に実施した調査によると、回収に問題があったり将来焦げ付く恐れがあったりする不良債権残高は前年同期比二〇%増の千百四十一億ドルで、二年連続で増えた。自動車業界の不振をうけ、大口融資の四分の一を占める製造業で不良債権が膨らんでいる。
 調査はFRBのほか米連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督庁(OCC)、貯蓄機関監督庁(OTS)が実施。銀行やノンバンクなど三つ以上の金融機関が融資枠設定を含めて合計二千万ドル以上融資している案件を対象に調べた。
 不良債権の内訳を見ると、当局が回収に問題があるとした「分類債権」の総額は前年同期比一六%増の七百十六億ドルで、二〇〇六年四―六月期の同一八%増に匹敵する増加率となった。後に不良債権となる恐れがある「問題債権」も二七%増四百二十五億ドルで、前年(二九%増)並みの大きな伸びだった。
 不良債権は二〇〇二年にピークの二千三百六十一億ドルに達した後、減少に転じ、〇五年にはピーク時の三分の一に減った。だが、その後、増加に転じている。
 今回の調査では信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の焦げ付き拡大など、住宅市場の調整が建設業やローン会社に与えた影響は反映されていない。OCCによると「次回の調査では建設・不動産業界を中心に不良債権がさらに増える可能性がある」という。
 コミットメントラインと融資残高は、企業の大型のM&A(合併・買収)の増加をうけ、いずれも三年連続で増えた。コミットメントラインは二兆二千七百五十億ドルで前年から二一%増え、融資残高も八千三百五十億ドルで三三%増となった。
 当局は「融資規模の急拡大や融資基準の緩和、問題債権の増加は銀行の信用リスクを高める」と指摘。返済が期日一括であったり返済原資を借り換えに頼ったりする案件が多いことにも触れ、「銀行間の競争を理由に融資基準を緩めるべきではない」と警告した。
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大口 融資

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