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「嵐の前の静けさ、斜に構えた買いを継続」

 昨日の米国株式相場は反落。ダウ工業株30種平均は61.13ドル安の13759.06ドル、ナスダック総合指数は3.27ポイント安の2667.95 ポイントとなった。アップルが投資判断の引き上げによって高値を更新したものの、IMFがサブプライムローン関連の損失が最大2000億ドルに達する可能性があると発表。金融株に対する不安が高まり、全体相場の上値を抑える要因となった。また、シカゴ日経平均先物(CME)は16415円。大証終値(通常取引)と比べて145円高の水準で取引を終了している。従って本日の日経平均は、配当落ち分(約70円)があるものの、シカゴ日経平均先物が上昇したことから、比較的堅調なスタートを想定。上値を試すものと思われる。
 先週末の東京株式相場は三連休前で買い手控えムードが強かったほか、総裁選の行方、その後の人事を見極めたいとして、積極的に買い進む動きにはならなかった。ただ、売り一巡後は下げ渋る動きとなり、下値固めの様相。リバウンド相場における一時的な調整との見方も出来、そのような意味では比較的堅調な値動きであったと言えよう。
 日経平均の日足チャートでも5日移動平均線が下値をサポートする形。25日移動平均線とのゴールデンクロスも実現したばかりであり、上昇基調は継続しているようだ。ただ、16500円処が壁として意識されており、目先はこの水準を突破できるかが焦点。この壁がテクニカルの壁なのか、それともファンダメンタルズの壁なのかを見極める必要があり、本日の値動きもその判別の一助になると思われる。
 自民党の総裁は福田氏で決定した。昨日党四役の人事も発表されており、本日は閣僚人事の発表を待つばかりだ。予定では18時頃に新閣僚の呼び込みが行われ、夜にも福田内閣が発足する。本日の東京株式相場は新閣僚への思惑などが高まり、様子見ムードの強い相場展開を強いられそうだ。
 今の東京株式相場は「嵐の前の静けさ」といった感じだ。サブプライムローンに絡む追加的な激震が訪れる前の「一時的な静寂」といったイメージだ。IMFが指摘しているようにサブプライムローン関連の損失は拡大の一途を辿っている。波及的な損失も含めた場合、さらに広がる公算が大きく、時間の経過と共にこの問題は深刻化するであろう。
 ただ、将来的な株価下落が予想できたとしても、現時点で売りポジションを取るのはナンセンスである。チャートを見る限り「急落のサイン」は発せられておらず、拙速に売り仕掛けをする必要はないからだ。今は「嵐の静けさ」と言ったように、急落前の準備段階にある。より綺麗なチャートを形成し、急落を確実なものにする予備段階にあるのだ。だから、下落に勢いをつけるために、着実に位置エネルギーを上げなければならない。誤解による買いを誘い、将来的な売り圧力として誘導するのだ。従って我々投資家はそのような誘いに引っ掛かってはいけない。今は買いポジションとするものの、確実に訪れるであろう急落に備え、いつでも売り転換できる準備をしていなければならないのだ。「斜に構えた買いポジション」を継続するということである。
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Trackback from みなみの部屋 2007-09-26 Wed 15:33:36

嵐嵐(あらし)は、強い雨を伴う暴風のことである。正式な気象学の用語ではない。日本では台風、あるいは北海道沖や三陸沖、日本海などで発達する温帯低気圧等による暴風雨を指す。晩秋から春先にかけては、日本付近で急発達する温帯低気圧によってもたらされる場合が多く... (more…)

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