Home > 黒岩の眼 朝刊 > 「窓空け下落か?16500円の壁はファンダメンタルズの壁?」

「窓空け下落か?16500円の壁はファンダメンタルズの壁?」

 昨日の米国株式相場は反落。ダウ工業株30種平均は48.86ドル安の13766.70ドル、ナスダック総合指数は12.19ポイント安の 2654.29ポイントとなった。米ゴールドマンサックスの四半期決算が大幅増益だったものの、サブプライムローン問題に対する懸念は払拭できず、証券株全体が軟調に推移。市場に悪影響を与えた。また、フェデックスが業績見通しを下方修正したことで、景気の先行きに対する不安感が台頭。原油先物価格の上昇も上値の重しとなった。シカゴ日経平均先物(CME)は16215円。大証終値(通常取引)と比べて165円安の水準で取引を終了している。従って本日の東京株式相場米国株式相場の下落を嫌気して軟調なスタートを想定。下値を試すものと思われる。
 米ゴールドマンが増益決算発表したにも関わらず証券株全体が下落したことは、市場に根強い不信感が漂っていることを意味している。米投資銀行が保有している表面上に現れないリスクを投資家が懸念しているのであり、四半期決算の内容にほとんど意味がないことを示している。バーナンキ米FRB議長も「サブプライムローンの損失は最も悲観的な予想をはるかに上回った」と発言しており、日本円で11兆円規模の損失では済まないことを指摘している。ローンの焦げ付きがさらに拡大し、また隠れた損失が表面化する可能性は高く、サブプライムローン問題及びそれに伴う信用収縮懸念、景気減速は、これからが本番であると言えそうだ。
 一方、原油価格が連日の高値更新となっている。一部では世界経済の好調が相場を牽引しているとの見方もあるが、その要因の多くは米国のインフレ懸念に起因すると思われる。現在米国は、金融市場における信用収縮・景気減速を食い止めるべく、緊急的な資金供給・追加的な財政支出を迫られている。多額の資金供給はインフレを誘発し、財政支出は多額の国債発行リスクを高める。米長期国債の下落(利回り上昇)がその動きを如実に表しており、ダブついた資金が商品市場に逃避しているのが実態と考えたい。つまり、通貨価値下落による商品価格の上昇であり、世界経済の好調さが牽引しているとは考えづらいのだ。ドル相場の独歩安もその証左であり、米国はドル急落の危機に立たされていると言えよう。対円に関しては円高リスクがあるということであり、国内の輸出企業にはマイナスの影響が出ることになる。
 本日の日経平均で窓を空けて下落するかどうかが注目される。通常のチャート分析では5日移動平均線と25日移動平均線がゴールデンクロスをしたばかりであり、強気のチャート形状を維持。押し目買いが入りやすい状況となっている。しかし、「窓・壁理論」の観点からは、重要な支持・抵抗ラインは移動平均線ではない。16500円付近の壁と16000円付近の窓が重要であり、この壁と窓の位置関係、そしてそこから受ける株価への影響が問題となるのだ。特に本日窓を空けて下落となれば、16500円の壁の存在が明確となる。出来高を伴わない壁は「ファンダメンタルズの壁」の可能性が高く、軸が下向き(割高)であることを示している。そのような意味で本日の寄り付き時点で窓を空けるかは重要であり、大引けでその窓を維持しているかもポイントとなる。結果的にボックス相場の可能性もあるが、ここは相場の強弱感を掴む上で重要な局面。軸の傾きを株価の動きなどから推定し、将来的な株価の方向性を掴むことが肝要であると考える。買いポジションを維持しながら、相場の動きを観察することにする。
  • はてなブックマーク
  • Twitter
  • Facebook

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://nikkei225kuroiwa.blog.fc2.com/tb.php/1177-c37b5cb9
Listed below are links to weblogs that reference
「窓空け下落か?16500円の壁はファンダメンタルズの壁?」 from 株式市場と経済ニュース

Home > 黒岩の眼 朝刊 > 「窓空け下落か?16500円の壁はファンダメンタルズの壁?」

リンク

管理者ページ

スポンサードリンク
証券口座開設
ブログランキング
  • にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報
  • 人気ブログランキング
カウンター

この日記のはてなブックマーク数

↑ページの先頭へ