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「ひとまず急落リスクは後退、一旦は買いポジションに」

 昨日の米国株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均は76.17ドル高の13815.56ドル、ナスダック総合指数は14.82ポイント高の 2666.48ポイントとなった。米住宅着工件数の減速やモルガン・スタンレーの減益発表があったものの、市場は前日に発表された大幅利下げを好感。アジア・欧州株の上昇を引き継ぐ形で上昇しており、前日の相場の勢いが持続する形となった。また、シカゴ日経平均先物(CME)は16480円。大証終値(通常取引)と比べて110円高の水準で取引を終了している。従って本日の東京株式相場米国株式相場の上昇を好感して買い先行の展開を想定。上値を試す動きになると思われる。
 米国株式相場は数々の悪材料にも関わらず「織り込み済み」ということで、株価が上値を試す形となっている。一部でインフレを懸念する声も挙がっているが、ひとまずFRBによる大幅利下げを歓迎しているようだ。日銀もこの動きに呼応する形で、利上げを見送った。日米欧の金融当局が危機回避に向けて一致団結しており、世界の株式市場はそれを好感する動きとなっている。
 日経平均の日足チャートでも、昨日の急上昇によって25日移動平均線を突破した。5日移動平均線とのゴールデンクロスも視野に入る状況となっており、一段と楽観的なムードが広がりそうだ。ローソク足でもほぼ高値引けとなっており、先高観の強いチャート形状。本日も米国株式相場の上昇を受けて窓を空けて上昇することが予想され、相場の強さを再確認することになりそうだ。
 ただ、日経平均の16500円処は大きな鬼門となっている。ここは前回のリバウンド相場で上値を抑えられた水準であり、このラインを突破できるかどうかで今後の運命が大きく変わってくる。もし、突破できた場合には、上方に広がる複数の窓が株価を引き寄せる。さらに上昇スピードが加速しやすく、その後の大幅高が期待できそう。もちろんその場合は「軸」は上向きとなり、下値不安は大幅に後退する。それに対して突破できなかった場合には、この水準に「壁」が存在している可能性が高くなる。この壁が「テクニカルの壁」なのか「ファンダメンタルズの壁」なのかは不明だが、とにかく需給悪化のリスクに晒されることになる。現在は「窓理論」で買いだが、この壁の存在が明確になった場合には「窓・壁理論」の考え方が有効となり、一時的に下方の窓(16037.49円―16038.12円)を埋める可能性が高まる。壁の有無が最大の焦点であり、その見極めが重要だということだ。本日寄り付き直後の動きに注目したい。
 サブプライムローン問題に端を発した世界的な信用収縮懸念は、米国の大幅利下げによって一旦終息に向かいそうだ。ただ、利下げを実施しただけでは抜本的な問題解決にはならず、足下でその火種が燻り続けることになろう。また、米国が大幅な利下げを実施したことで、インフレ懸念が高まっていることに強く警戒したい。米短期金利の引き下げは金融市場に大量の資金を供給し、物価を引き上げる効果がある。原油などの商品価格の上昇もこれが原因のひとつになっていると思われ、実体経済に及ぼす悪影響を懸念したい。
 ただその一方で、原油高は決済通貨であるドルの需要を増加させ、FRBの通貨大量発行によるドル安リスクを相殺する効果がある。米国の生命維持装置としての原油高は続く公算は大きく、原油株の動きには注目したい。また、ドル下落後の安全資産としての役割が期待されている金の上昇も顕著。金関連銘柄の動きも併せて注目してみたい。
 とにかく短期的には株価急落のリスクは後退した。積極的に買える場面ではないが、ひとまず買いポジションに戻すのが賢明な一手であろう。
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