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「先週末の反動、米FOMCも警戒材料」

 本日の日経平均は325.62円安の15801.80円で取引を終了した。前日の米国株式相場の下落を受けて売り先行のスタートとなったあとは、さらに下値を試す動き。今晩開催のFOMCに対する警戒感やクレディアの破綻の影響などが嫌気され、金融株主導で大幅安となった。業種別東証株価指数では全セクターが下落。特に証券商品先物、銀行業、不動産業などの下落率が大きかった。
 本日の東京株式相場は大幅安となった。前日の米国株式相場が英中堅銀ノーザンロックの取り付け騒ぎなどを嫌気して下落となったことに加え、先週末に発表された消費者金融中堅クレディアの破綻が金融株全般に悪影響を及ぼす形。今晩開催予定のFOMCに対する警戒感も強まり、後場に入ってから一段安の展開となった。また、円相場が1ドル=114円台に上昇しており、輸出関連株の重しに。原油価格の上昇で堅調に推移していた資源株にも売り圧力が強まった。
 日経平均の日足チャートでは弱気のたすき線が出現。先週末の急上昇に対する反動が鮮明となっており、需給が悪化したことを示している。また、 25日移動平均線が有効な上値抵抗線として機能しており、終値ベースで再び5日移動平均線を割り込む形。投資家心理がすこぶる悪化しており、下値不安が一気に高まる展開となっている。
 本日の下落によって15500円付近に「ファンダメンタルズの壁」が存在していない可能性が再び高くなった。軸が依然として下向きであることを示しており、8月17日の年初来安値(15262.10円)をブレイクするのも時間の問題であると思われる。つまり15500円付近の大きな壁はテクニカルの壁であり、一時的な株価上昇によってこのテクニカルの壁が崩れつつあると認識。時間の経過とともに下落しやすい需給環境が整っており、目先は一気に下方ブレイクする可能性がある。要注意のチャート形状であり、買いポジションは早めに整理したほうが良さそうだ。
 今晩のFOMCは恐らく0.25%の引き下げで決着するであろう。グリーンスパン前議長が「インフレ抑制には今後数年の間にFFレートを2ケタにする必要がある」と語ったこともあり、バーナンキ議長は躊躇なく最小引き下げ幅である0.25%を選択すると考えられるからだ。確かに米国経済の減速は危機的な状況となっている。しかし、市場の要求通り0.5%の引き下げを実施した場合には、内外金利差の縮小から急速なドル安を引き起こす可能性がある。「切り札」としての金利も、利下げを続けることでで、その「切り札」としての機能を失うことにもなりかねない。「できれば利下げしたくない」というのが本音であり、その点でも最小単位で刻むことが有力視されるのだ。
 ただ、0.25%でも0.5%でも米国経済の抜本的な建て直しは不可能であると思われる。住宅価格の下落から生じた個人消費意欲の減退は一朝一夕に回復できるものでもなく、この調整は長引くと考えられるからだ。今回の利下げはあくまでも市場の要求に応えるための「慈悲的な利下げ」であり、極端なネガティブサプライズを回避するための苦肉の策、決して米経済の復活の狼煙ではない。単なる延命措置であり、住宅市場に代わる米経済の牽引役を探すほかないのだ。それがドル安政策なのか原油高政策なのかは知らないが、今のところ明確な後釜は見つかっていない。それまでは米国株式相場は下落する公算が大きく、欧州株式相場も同様の運命を辿ると思われる。
 今週は米証券会社の決算発表が目白押しとなっている。サブプライムローン問題の影響を測る上で重要なイベントになると市場では注目されている。ただ、その決算内容に投資家は騙されてはいけない。それはサブプライムローン問題は表面上に浮き出ているものと、地中深くに潜っているものの2種類があるからだ。特に投資銀行は「コンデュイット」と呼ばれる特別目的会社を設立し、保有する証券をその特別目的会社に売却している。もし、投資家が特別目的会社の発行する短期証券を買わなくなれば、銀行はコンデュイットから事実上資産を買い戻さなければならない。この取引はバランスシートに載らないものであり、投資銀行はもちろんのこと、その保証をしている商業銀行などが大きな打撃を受ける可能性があるのだ。従って決算発表はあくまでも「表面的な数字」として捉え、将来的に吹き出してくるであろう何かに対して警戒を怠ってはならない。「毒饅頭殺人事件」はこれからが本番なのである。

 妻「お隣から貰ったおまんじゅうどうしようかしら?」
 夫「アレ、偶然だな。さっき裏のおばあちゃんからもおまんじゅ
    う貰ったばかりだよ」
 娘「え~っ、本当?向かいのウチからもおまんじゅう貰ったよ」
 妻「じゃあこうしましょう。余ったおまんじゅうを何個かずつ箱
    に入れて、親戚へのお中元にしましょう」
 夫「それはナイスアイディアだ」
 娘「めでたし、めでたし」

そして被害者はさらに拡大したのであった。
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