Home > 黒岩の眼 朝刊 > 「相場の流れは変わらず、早晩下値を試す展開へ」

「相場の流れは変わらず、早晩下値を試す展開へ」

 昨日の米国株式相場は小幅反落。ダウ工業株30種平均は16.74ドル安の13291.65ドル、ナスダック総合指数は5.40ポイント安の 2592.07ポイントとなった。前日の株価急上昇の反動が出たほか、原油価格の上昇が原油関連株以外の上値を抑える形。主要株価指数は方向感に乏しく、大引けにかけてやや軟調に推移した。また、シカゴ日経平均先物(CME)は15890円。大証終値と比べて110円高の水準で取引を終了している。従って本日の東京株式相場は米国株式相場が下落したにも関わらず、シカゴ日経平均先物が上昇したことを受けて、堅調なスタートを想定。押し目買いが優勢になると思われる。
 しかし、買い一巡後は早々に上値を抑えられそうだ。明日は株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日となっており、一部外資系証券の思惑などから仕掛け売りが出る可能性がある。また、昨日の安倍首相辞任発表で、日本の政局不安が意識される状況。テロ特措法の行方も不透明であり、外国人投資家からは嫌気売りを誘いそうだ。主力銘柄に対しては買いが入りづらく、原油関連など限られた銘柄に資金が集中しそうだ。
 株式相場に対しては直接的な影響は小さいと考えるが、今後は自民党の総裁選の行方に注目が集まることになる。現時点では麻生氏が有力とされているが、総裁選は思いのほか混沌とすると思われる。そもそも麻生氏は今回安倍辞任劇を作り出した張本人でもある。世間からは安倍首相と一蓮托生と見られており、選挙の顔としてはふさわしくない。また、絶対的な派閥人数が少なく、多数派工作にも苦労すると見られる。総裁選で先行しているだけに逆風は強く、最終的には引きずり落とされる公算は大きいと考えたい。
 それでは誰が最も総理の椅子に近いのか。今一番注目したいのは小泉チルドレンの動向である。麻生幹事長になってからは重要ポストが与えられず、また、次期衆院選においても郵政造反組との対立が表面化している。本人たちは感情的になって「小泉再登板論」をブチ上げているが、小泉前首相本人はまったくやる気がない。最終的には「代替小泉」の流れが出来ると思われ、チルドレンの会合に出席した中川氏擁立などを模索すると思われる。中川氏は最大派閥町村派の一員であり、安倍首相と辞任発表前日に官邸で対談している。先行馬を差し切る形で総裁選の筆頭格に躍り出る可能性もあり、今回の「穴馬」として注目してみたい。
 ただ、誰が首相になろうとも、株式相場においては大きな流れに変化は生じないだろう。テロ特措法に関しても一定の休止期間はありながらも、新法成立などによってインド洋での給油は継続するとみられるからだ。国際社会からの信頼も早急に取り戻せると思われ、対米関係にも大きな歪は生じないだろう。問題なのはやはりサブプライムローン問題であり、そこから波及した世界的な信用収縮懸念である。米国経済がどのような形で持ち直すのかが焦点であり、来週18日に開催されるFOMC及びその後の声明文を見極めるしかない。「0.25なのかそれとも0.5なのか」また「市場は好感するのか、それとも好材料出尽くしとなるのか」などがポイントであり、米金融当局の「本気度合い」を見極めることが重要だ。
  • はてなブックマーク
  • Twitter
  • Facebook

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://nikkei225kuroiwa.blog.fc2.com/tb.php/1132-6b66e378
Listed below are links to weblogs that reference
「相場の流れは変わらず、早晩下値を試す展開へ」 from 株式市場と経済ニュース

Home > 黒岩の眼 朝刊 > 「相場の流れは変わらず、早晩下値を試す展開へ」

リンク

管理者ページ

スポンサードリンク
証券口座開設
ブログランキング
  • にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報
  • 人気ブログランキング
カウンター

この日記のはてなブックマーク数

↑ページの先頭へ