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「窓空け下落、ファンダメンタルズの壁を否定か?」

 先週末の米国株式相場は急反落。ダウ工業株30種平均は249.97ドル安の13113.38ドル、ナスダック総合指数は48.62ポイント安の 2565.70ポイントとなった。朝方発表された米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回る展開。米景気の先行き不透明感が高まり、主要株価指数は軒並み大幅安となった。シカゴ日経平均先物(CME)は15805円。大証終値と比べて295円安の水準で取引を終了している。また、外国為替市場では円相場が1ドル=112円台後半での推移。米利下げ観測が強まっていることが要因であり、再び円キャリートレードの急速な巻き戻しが懸念される。 18日には米FOMCが開催される予定となっており、ここで政策金利であるFFレートが0.25%もしくは0.5%引き下げられることが有力視されている。市場はこの利下げ幅に注目しており、今後は米金融当局の政策運営が注目ポイントとなりそうだ。
 日経平均は本日の急落によって窓を空けて下落することになりそう。もし、下方にファンダメンタルズの壁が存在しているのであれば、売り一巡後は急速に切り返すはず。しかし、そもそも本日の下落はファンダメンタルズの壁が存在しているのならば起こらない可能性が高い。その点でも「軸は下向きであった」と解釈すべきであろう。従って下方の壁は「テクニカルの壁」であり、それが一連のリバウンド相場によって消滅したと認識。再び下値を探る動きになると思われる。
 ただ、15300円処ではテクニカル的な要因により押し目買いが入る公算が大きく、一方的な下落にはならない可能性が高い。一部では「二番底近し」との思惑も高まり、売り一巡後は下げ渋る動きとなるだろう。本日の最大の焦点は寄り付き時点で空けた窓を、大引けまでキープできるかということ。完全に窓空け下落となれば、弱気相場に転換した確証を得ることができる。ひとまず昨年6月14日の安値(14045.53円)を試しに行く展開が予想され、大きな下落余地があると考えるべきであろう。大引け確認後に売り転換しても十分お釣りがくる計算であり、ここは慌てずポジションチェンジのタイミングを計りたい。つまり「大引け確認後に売り転換が濃厚」との見方で、本日の相場を眺めるのである。
 安倍首相はテロ特措法の延長が実現できなかった場合、辞任の意思があることを表明した。野党からは「政局にするのではなく、政策論議すべきだ」と一斉攻撃されており、早くも秋の臨時国会は波乱の幕開けとなりそうだ。焦点はテロ特措法延長の一点。最終的に「延長」で決着するとみられるものの、野党が与党をどこまで追い込めるかがポイントとなりそうだ。この間は事実上の政局混乱、外国人投資家にとっては日本株の売り材料と見受けられよう。
 そもそも郵政民営化による日本国債の下落、それにともなう銀行株の下落、そして三角合併による外国人持ち株比率の増加などは規定路線とみられ、今後は株価下落に伴う個人投資家の投げを誘う相場展開が予想される。1ドル=102円程度で6年ぶりとなる為替介入も視野に入っており、国内の政局混乱は外国人投資家にとってそれほどネガティブな要因ではない。欧米各国の株価下落よりも日本株下落の比率が相対的に大きいことも、彼らにとっては歓迎材料となる。国内の個人投資家は底値で売らされないように十分に用心すべし。予めカラ売りをかけておくなど戦略的に対処しなければ、非常に厳しい相場展開となるだろう。また、日経平均の15000円以下にはいわゆる「ノックイン型の仕組み債」がセットされている。売りが売りを呼びやすい需給環境となり、株価が加速度的に下がる可能性がある。米国市場の動向を気にすることも必要だが、本当の「爆弾」は国内に仕掛けられている。今後は国債価格の動向にも注意しながら、自分の資産を守らなければならないだろう。
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