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「米経済対策発表もやや出尽くし感漂う、上昇余地は200円程度」

 先週末の米国株式相場は大幅高。ダウ工業株30種平均は119.01ドル高の13357.74ドル、ナスダック総合指数は31.06ポイント高の 2596.36ポイントとなった。バーナンキFRB議長が講演で利下げを匂わせる発言をしたことや、ブッシュ大統領がサブプライムローン対策を打ち出すと発表。不透明感が広がる米経済に対して金融・財政から全面的なバックアップが得られたとして、市場には買い安心感が広がった。ただ、シカゴ日経平均先物(CME)は16585円。大証終値と比べて15円安の水準で取引を終了している。従って本日の東京株式相場米国株式相場が上昇したにも関わらず、シカゴ日経平均先物が下落したことから、もみ合い相場からのスタートを想定。前日比変わらず近辺からの滑り出しになると思われる。
 米国株式相場が上昇したにも関わらず、シカゴ日経平均先物が反応薄だったのは2つの要因が考えられる。ひとつは米経済対策の発表が日本時間の週末の午後には伝わっていたということ。米国株式相場の上昇を先取りする形で既に日本株は上昇しており、米対策発表で逆に「出尽くし感」が漂っている。また、米FRB議長が「利下げ」を示唆したことで、為替相場が円高にシフト。日米金利差の縮小観測から円相場が上昇しており、これが日本株に対してマイナスのインパクトを与えている。従って本日の東京株式相場は推進力を失った形となり、もみ合い相場の展開が予想される。場合によっては利益確定の売りが優勢となり、軟調に推移する場面もあると思われる。
 ただ、日経平均の日足チャートでは週末の上昇によって、25日移動平均線を突破。ローソク足でも大陽線が出現しており、先高観の強いチャート形状となっている。上方に空いている窓(16667.36円-16747.94円)にもいまだ届いておらず、短期的にはこの窓埋めが目標となりそうだ。ポジションとしては買い継続であり、200円弱の上昇余地があると考えたい。
 米国経済は窮地に追い込まれている。サブプライムローン問題に端を発した信用収縮で住宅市場が減速。個人消費の失速が懸念されるからだ。米政府が民主党案を呑んでまで、政策発動したのはそれほど緊急性を要するということ。そしてバーナンキ議長が緊急利下げを実施せずに、「利下げの雰囲気」だけで引っ張っているのは、米国からの急速な資金流出を恐れているからだ。「できればソフトランディングしたい」というのが米国の本音であり、次の経済の牽引役が決定するまで「時間稼ぎ」をしたいだけなのだ。
 あくまでも主観的な見方であるが、米国は近い将来「ドル安政策」を実施してくると思われる。緩やかに金利を引き下げ、ドルが下落するのをじっと待つ作戦だ。ドル安政策は日中の貿易黒字を削減させ、米製造業にとっては追い風となる。米国の貿易赤字減少に寄与し、経済を立て直すには打ってつけだと思われる。また、円高・ドル安が進行すれば、日本の輸出企業には大きな打撃となる。久しく実施されていない「(円売り・ドル買いの)為替介入」の口実となり、米国債を支える強い要因となろう。その場合、04年12月の1ドル=102円程度の円高になっていればほぼベストである。日本が米国債を買い付ける形で資金供給し、結果的に米経済対策の費用を捻出するというシナリオだ。
 そのような相場環境にあるなかでの今回のリバウンド。将来的に円高が進行するのであれば、半値戻しの水準である16000円台後半は戻り売りのチャンスとなる。現時点では「買いポジション」を継続しながらも、上方の窓に到達する場面があればその時点でドテン売りとしたい。あくまでも「窓理論」で売り転換となるのが条件ではあるが・・・。
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